ゼロ塾の受講生から、
「ES?のような感じの記述試験は、
どのように書いたらいいですか?」という質問があった。
「ES?のような感じの記述試験」とは、
どのような記述試験を言うのだろうか?
ES=エントリーシートを
試験場で書くのであれば、
「ES?のような感じの記述試験」と言えなくもない。
試験場でエントリーシートを書く試験を探してみると、大阪市があった。
「大阪市職員(事務行政(22-25))採用試験要綱」
上記の要綱の3ページによると、以下のようである。
エントリーシートは、事前提出ではなく、第1次試験当日に試験会場で記入します。エントリーシートは、第2次試験以降の口述試験の参考資料としても使用します。
○エントリーシートのテーマ(例)
大阪市を志望した理由、自己アピール、学生生活などで最も力を入れて取り組んだことなどのテーマで出題します。具体的な質問事項は、第1次試験当日に提示します。(注意事項)試験時間中の資料等の閲覧はできません。
ここで重要なのは、
第1に、テーマの例が、「大阪市を志望した理由、自己アピール、学生生活などで最も力を入れて取り組んだことなど」と示されていることであり、
第2に、具体的な質問事項は、第1次試験当日に提示されることであり、
第3に、エントリーシートの作成時間は60分だということである。
ここから、記述内容の大要が予告されているのだから、主要事項については十分な準備ができることがわかる。
ただ、具体的な質問のしかたを無視した答案は評価が低いから、問題文の解釈・段落の構成には注意が必要である。
「大阪市を志望した理由」を書くに当たって、
大阪市政についての研究が必要なのは言うまでもない。
大阪市の取り組んでいる施策のどの点に関心があるのかという点は、
「自己アピール」と「最も力を入れて取り組んだこと」とも関連させて記述する必要がある。
上記はエントリーシートそのものだし、
今年の大阪市の第1次試験は終了したし、
まだ試験を実施していない自治体で、
「ES?のような感じの記述試験」を
出題する自治体を探してみよう。
僕は都内へ仕事に出るとき、
小田急線の秦野駅から乗車する。
秦野市はどんな試験内容かな?
「秦野市職員採用試験募集要項」
上記の3ページ目を見ると、
秦野市職員採用試験を受験する意欲等に関して記述する試験です。
(試験時間 75分間)
と書いてある。
これは「ES?のような感じの記述試験」に似ている。
今年度の記述試験の問題文が
具体的にはどうなるかは分からないが、
法律による行政の原理に則って、
適正に執行をする行政官たらんとする受験者としては、
上記の「秦野市職員採用試験を受験する意欲等に関して記述する試験」
という文言を正確に解釈するところから始めなければならないのは当然であろう。
では、やってみるとしよう。
「秦野市職員採用試験を受験する意欲」を記述するというのは、
考えてみると、なかなか解釈が困難な問題である。
「秦野市職員になる意欲」ではない。
「採用試験を受験する意欲」なのである。
これは少々持って回った物言いであろう。
しかし、解釈者たる者、
こんなことでへこたれてはいけない。
なぜ「採用試験を受験する意欲」を尋ねるのか?
T:あなたは秦野市職員採用試験を受験する意欲がありますか?
S:はい、あります。
T:どのような意欲ですか?
S:採用試験を受験する意欲に決まっているじゃないですか。
T:そうですね。質問を変えます。なぜ意欲があるのですか?
S:秦野市職員採用試験に合格したいからです。
T:なぜ合格したいのですか?
S:秦野市職員になりたいからです。
T:なぜ秦野市職員になりたいのですか?
ここまで来ると、書くべきことは明確になるであろう。
要するに、エントリーシートや面接カードの
「志望動機」の欄に書くべきことを
大々的に論じるのが常道であろう。
秦野市の施策の中で自分が尽力したい個別の施策について、
客観的事実の把握と自分によるその評価と代替案・修正案などを
論じることができれば極めてよかろう。
作成時間が75分もあり、事前準備も可能であるのだから、
かなりのことが書けるだろう。
参照すべき資料は、以下のものである。
「秦野市総合計画HADANO2020プラン」
もちろん、尽力するには、相応の素養・資質が必要であるから、
「自己アピール、学生生活などで最も力を入れて取り組んだことなど」、
大阪市のエントリーシートに書くべき事項についても書くとよいだろう。